XML概要

XML(Extensible Markup Language) 拡張可能なマークアップ言語

インターネット上での SGMLの利用を容易にすることを目的として設計されたマークアップ言語で、1996年に W3Cより最初のワーキングドラフト (作業草案) が発表され、その後1998年2月 XML1.0 として正式に勧告されました。

この節では、XHTMLの機能として集約されている XMLについての概要を解説します。

XMLの生い立ち
HTMLは、表現を中心としたマークアップ言語です。そのため、他のシステムやアプリケーションを理解し、動かすことは不可能なです。HTMLは、SGMLを元に、そのサブセットとして作られました。
XML仕様書には、「拡張可能なマーク付け言語 (XML) は SGMLのサブセット」とあります。この表現から XMLSGMLと深い間柄であるということが理解できます。
SGML(Standard Generalized Markup Language) は、その扱いが難解で、決して WWWに適していないないため、1991年、CERN (欧州原子力研究所) の手によって、HTMLが開発されました。
1996年4月、SGMLを Webで使えるようにしようとの議論が開始され、W3C内に XMLワーキンググループの前進である SGMLワーキンググループが結成されました。
そして、その年の11月には、米国ボストンで開催された SGML'96カンファレンスに XML仕様の最初のドラフトが提出されました。その後1998年2月10日、XML1.0W3Cの勧告として発行され、その仕様書が W3Cのサイトに発表されたました。
最初のドラフトの発表から勧告の発行まで2年足らずの短期間で仕様を決定することができたのは、あらかじめ SGMLというベースとなる規格が存在していたからだと言われています。
XMLの機能
XMLには HTMLにない様々な機能を有しています。以下にその特徴を示しました。
XMLは既に企業内ネットワークの中で、基幹システムとの連携に使われ、データベースのインターフェイス、システム間のデータ交換、企業間電子取引など、多くのシーンで活躍しており、Webネットワークに限らない様々な使われ方ができます。XMLが、まさに拡張された機能であるということの一端が伺えます。
詳しくは、XML基本構成 を参照してください。


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