◆ 架空請求書対策

■ 架空請求書の手口

「オレオレ詐欺」に似たような悪質な手口です。以下は知人に届いた架空請求メールの一部です。ほぼ原文のまま掲載しました。

件名：≪ 重要なお知らせです ≫必ずお読み下さい

調査管理番号:GC-01XXX

弊社は信用調査会社・コンテンツ業者からの依頼に基づいて各種の料金等支払遅延者リスト (ブラックリスト) を一括管理している日本XX管理(株)と申します。

この度は貴殿が使用されたプロバイダー及び電話回線から接続された有料サイト利用料金について運営業者より利用料金支払遅延に関して料金等支払遅延者リスト（ブラックリスト）掲載要請を受けました。

これまで貴殿のネットワーク利用料に付きましては、コンテンツ事業者様及び債権回収業者が再三のご連絡を試みてまいりましたが、未だ入金の確認がとれず、また貴殿より誠意ある回答も遺憾ながら本日に至るまで頂いておりません。

以上のような理由から個人信用情報調査会社を経由して弊社に貴殿の個人情報を料金等支払遅延者リスト（ブラックリスト）に掲載する要請が届きました。

貴殿の個人情報に関しましては既に調査対象メールアドレスから、プロバイダ・ISP業者・個人信用情報調査機関からの情報開示を受け、既に貴殿の住所・氏名・勤務先等の情報は判明しております。

■未納料金和解金:50,000円

■情報抹消事務手数料:15,000円

■■合計金額:65,000円

詳しくはお近くの郵便局で確認して下さい。郵便局で発生する送金手数料は貴殿の負担とさせて頂きますので御了承下さい。

入金確認後、料金支払遅延者リストから貴殿に関する全データ (日本XX管理(株)が所有する債権譲渡証明書・内容証明書・貴殿個人信用情報等の書類およびデータの全て) は責任を持って弊社が全て抹消いたます。

文面は丁寧な言葉で綴られていますが、早い話、「お前はブラックリストに載っている、リストから削除して欲しければ金を出せ！」 といっているようなものです。

知人は視覚障害者で、この文面で述べている Webサイトへのアクセスはまったく閲覧していません。目が不自由なのですから、アダルトなどのビジュアル系サイトには訪れようもありません。

つまり、こうした架空の請求書は彼らがランダムに生成したメールアドレスに送りつけていることを証明するようなものです。決して個人を特定して送信しているわけではありません。

このような架空の請求書は 「無視」 することです。彼らの言う 「ブラックリスト」 なんて存在していません。文面の末尾には住所と担当者名、電話番号などが記載されていましたが、いずれも絶対に連絡してはいけません。また、返信のメールを送信してもいけません。

相手は、こちら側が分からないのです。こちらから連絡してしまうと、個人が特定され、更に厄介なことになりかねません。警視庁でも無視するように指導しています。

当たり前ですが、お金を払ってはいけません。自宅まで押しかけてくるようなことはないと思いますが、絶対に怖がらず、不安と思ったら警察に相談してください。

知人に架空請求メールが届いてから１週間後、まったく同じ内容のメールが私にも届きました。それも異なる会社 (？) から２通も届きました。文面はコピーしたかのように１語１句違いがありませんでした。もう笑うしかありません、がはははは！

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初版公開日 2004年2月29日

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