XHTML
は比較的新しいマークアップ言語のために、古いブラウザではいろいろと不具合が報告されています。この節では、現在(2002年12月20日現在)の XHTML
に対応するブラウザを取り上げます。併せて、古いブラウザの問題点も独自の観点で編集しました。ただし、すべてのブラウザでの動作確認は非常に困難な作業ですので、その点については確認でき次第、ページに加える予定です。
個人的な感想として、スタイルシートの完全実装をしているブラウザには、まだ1度もお目にかかったことがありません。
CSS
属性も豊富です。また、独自のスクリプト言語 JScript、TIME、VBScript など非常に幅が広く、同社の ActiveX、DirectX
との親和性が高いのも特徴です。(それらの実装が優れているかどうかは、別問題だが・・)XHTML
には不向きです。初期バージョンではソースを表示してしまいます。ただし、後期のものは改善されており、使用には問題がありませんが、スタイルシートの実装にはやや問題があります。XHTML
を利用されるのであれば、アップグレードをお奨めします。
Macintosh
版の最新ブラウザです。一部にバグが見られますが、使用には問題ないと思えます。現在、同マシンの標準としてバンドルされています。Windows
版とは別物と考えたほうが理解できるでしょう。Microsoft
社の Macintosh
に対する取り組みにはあまり熱意が感じられません。
Macintosh
コンピュータをリリースする Apple
社が専用の高速ブラウザを開発し、現在 Mac OS 10.2
以降で利用可能な Safari
ソフトウェアを標準装備としたことにより、Microsoft
社は、今後の Macintosh
用のブラウザの開発を断念しました。現在のバージョンが最後となります。
XHTML
文書の拡張子が「.xhtml」
とした場合にはレンダリングできません。
1部スタイルシート(Level 2)に対応していませんが、十分に利用できます。行間の設定によっては、テキストが重なって見にくい症状が出る場合があります。セキュリティに問題があるらしい。Windows98
に標準装備されたブラウザで、今でも利用者の多いブラウザです。
スタイルシートをほぼ標準で実装している。XHTML
に利用可能なブラウザです。機能的に優れており、6.0よりも軽いので、これも利用者の多いブラウザです。
マイクロソフト社最新のブラウザ。2002年8月にリリースされたサービスパックをインストールすれば、WindowsOS
から削除することも可能になったのは、米国における司法省との和解案によるものだと言われています。最も利用者の多いブラウザで、完成度の高いものとなっています。
ただし、XHTML
の場合、XML
宣言を記述すると何故か「互換モード」になり、フォントのサイズ指定では、HTML4.01
よりもやや小さく表示されてしまう不思議な現象を呈します。XML
宣言なしでは「標準モード」となり、落ち着いた表示でフォントサイズ指定の際の妙な大きさも現れない。文字符号を UTF-8
で記述しろということなのだろうか。これは「バグ」?
XHTML
L、XML
をサポートしています。ただし、XHTML1.1
の場合、標準装備されている XML
パーサ (MSXML
) の実装にバグがあり、拡張子を「.xhtml」
としたときには、エラーが発生します。何とかならんものか・・
Mosic
社より独立した技術者が立ち上げた会社で、当時、視覚系ブラウザとしての完成度が高く、瞬く間に市場を制覇したいきさつがあります。当時よりすべて無料で配布され、また、JavaScriptを Web
に持ち込んだのも Netscape Navigator
でした。このバージョンのシリーズは不作でした。HTML4.0
をサポートしているとのことであったが、バグが多く制作現場が混乱する状況を生んだのは忘れがたいものです。また、スタイルシートの実装はきわめて貧弱で、はっきり言って「使えない」ブラウザです。このシリーズのリリースによって、多くのユーザを失ったのも事実でした。Macintosh
や Windows
だけでなく、UNIX
系プラットフォームをサポートしていたことは、高く評価できるが・・
NN4.x
での失敗から、エンジンをオープンソースの Mozilla
に切り替えてリリースしたのは、2001年でした。完璧とは言えないまでも、実用に耐える設計となり、Netscape
が大きく変化したバージョンです。スタイルシートの実装も納得のいくまでに仕上げられ、独自仕様も廃止されましたが、MSIEを脅かす存在ではありません。
この頃、Netscape
は、米国最大のプロバイダ会社 AOL
に買収されています。米国では Netscape
のユーザは、主に AOL
ユーザに限られているのが悲しい現実です。
なお、XML
に対応し、十分使用できるブラウザです。
Netscape
は、6.2からこのバージョンに衣替えしました。マイクロソフト社の VBScript
、JScript
をサポートし、より MSIE
に近づいた仕様となっています。それでも MSIE6.02
より1歩遅れている感は否めません。重くなった容量には閉口しますが、個人的には Macintosh
の専用ブラウザとして利用しています。Mac
版の MSIE5.2
よりは表現の好みで愛用しています。XHTML
、XML
に対応しています。
CSS1、CSS2
の実装は MSIE
よりもはるかに良い。XHTML
、XML
にも対応しており、そのエンジンはオープンソースソフトウェアとして Netscape 6.0
以降でも採用されています。Mozilla
では、メーラーなどの機能を省いた軽量な Phonex Firefox
バージョンもあり、筆者もこれを愛用しています。XHTML1.1
では、拡張子「.xhtml」
にも完全対応しているほどの秀作ブラウザ。もう少し人気が出ればいいのに・・Windows、Macintosh、Linux
)に対応しています。XHTML
、XML
に対応しています。W3C
が XML
、XHTML
に完全に準拠した Webブラウザをリリースしています。このブラウザの大きな特徴は、ブラウザ上で文書を作成できる点にあり、標準で各構成要素の記述をサポートしています。日本語版はまだ発表されていませんが、最新バージョンでは、言語設定を変更することで、日本語のページを表示することが可能です。
DTD
に準拠しない文書の場合には、エラーが表示されレンダリングすることができません。Macintosh
専用ブラウザ。スタイルシートの実装が遅れていますが、非常に軽い特徴をもち、Mac
ファンでは定番になっているブラウザの1つ。XHTML
も一応難なく表示できます。Level 2
の実装が遅れており、Level 1
は1部を除いて対応しています。XHTML
の文書構造を理解してテキストのみで表示されます。