XML
の歴史XML
の開発経緯SGML
は、ISO8879
として制定され、文書を作成するための言語としては自由度が高く、汎用性が高いという利点がありました。そのため SGML
は、出版社、政府、航空業界やコンピュータ企業で採用されるようになりました。SGML
は文書を作成するための文法が非常に複雑なため、コンピュータで処理を行うと重くなってしまい、パフォーマンスが悪いという欠点がありました。SGML
の利点を継承しつつスリム化し、HTML
のタグの考え方や、リンク機能などを取り込む試みが行われ、開発されたのが XML
なのです。SGML
カンファレンスの席上で、W3C
の XML
ワーキンググループが、最初の XML
ドラフト(草案)が発表されました。XML Version1.0
が正式に勧告されました。最初のドラフトから短い期間で仕様を決定した背景には、あらかじめ SGML
というベースとなる規格があったためだと言われています。年月 | 経緯 |
1996年 7月 | W3Cのワーキンググループにて活動開始 |
1996年11月 | XML ドラフト発表(Working Draft 14 November 1996) |
1998年 2月 | XML Ver1.0 勧告(Recomendation 10 February 1998) |
1999年10月 | XSLT Ver1.0 勧告(XSL Transformations Ver1.0) |
1999年11月 | XPath Ver1.0 勧告(XML Path Language Ver1.0) |
2000年 6月 | XPointer Ver1.0 勧告(XML Pointer Language Ver1.0) |
2000年 7月 | XLink Ver1.0 勧告(XML Linking Language Ver1.0) |
2000年10月 | XML Ver1.0 SE勧告(XML Ver1.0 Second Edition) |
2000年11月 | XSL Ver1.0 勧告(Extensible Stylesheet Language Ver1.0) |