XMLの歴史

XMLは、1986年に国際標準化機構である ISOが制定した汎用的なデータ記述言語 SGMLを、Web上で利用できるように W3Cが開発し、その基本的な骨格は SGMLから受け継がれています。

XMLの開発経緯
SGMLは、ISO8879として制定され、文書を作成するための言語としては自由度が高く、汎用性が高いという利点がありました。そのため SGMLは、出版社、政府、航空業界やコンピュータ企業で採用されるようになりました。
しかし、SGMLは文書を作成するための文法が非常に複雑なため、コンピュータで処理を行うと重くなってしまい、パフォーマンスが悪いという欠点がありました。
特に Web上で利用するためには、インターネットを介してデータを交換しなければならないため、この複雑な使用で作成した文書は、そのネット上の流通に向いていませんでした。
そこで SGMLの利点を継承しつつスリム化し、HTMLのタグの考え方や、リンク機能などを取り込む試みが行われ、開発されたのが XMLなのです。
1996年11月、米国ボストンで開催された SGMLカンファレンスの席上で、W3CXMLワーキンググループが、最初の XMLドラフト(草案)が発表されました。
その2年後の 1998年2月に、XML Version1.0 が正式に勧告されました。最初のドラフトから短い期間で仕様を決定した背景には、あらかじめ SGMLというベースとなる規格があったためだと言われています。
XML開発年表
年月 経緯
1996年 7月 W3Cのワーキンググループにて活動開始
1996年11月 XMLドラフト発表(Working Draft 14 November 1996)
1998年 2月 XML Ver1.0 勧告(Recomendation 10 February 1998)
1999年10月 XSLT Ver1.0 勧告(XSL Transformations Ver1.0)
1999年11月 XPath Ver1.0 勧告(XML Path Language Ver1.0)
2000年 6月 XPointer Ver1.0 勧告(XML Pointer Language Ver1.0)
2000年 7月 XLink Ver1.0 勧告(XML Linking Language Ver1.0)
2000年10月 XML Ver1.0 SE勧告(XML Ver1.0 Second Edition)
2000年11月 XSL Ver1.0 勧告(Extensible Stylesheet Language Ver1.0)


Valid XHTML 1.1! Valid CSS! 初版更新日 2003年10月12日   最新更新日 2004年3月31日
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