XMLとは

XMLとは、Extensible Markup Language の略で、1986年に国際標準化機構(ISO)が制定した SGML と呼ばれる文書記述言語を、1998年 W3C によって Web上での利用が可能にできるように制定された次世代マークアップ言語です。

HTMLと XMLの違い
HTMLは、Webで利用する言語としては、大変シンプルで扱いやすく、インターネット上で情報発信するための汎用的な言語として世界中に普及し、現在でも多くの人たちで利用されています。
HTMLは、テキストデータだけでなく、グラフィックス(静止画像、動画を含める)、音声といった複数のデータフォーマットに適用し、そうしたデータで構成された情報を、「表現」することを主体としたマークアップ言語です。
HTMLによって記述された文書は、その情報を配信するための Webサーバと、HTMLを解釈し表示するソフトウェアを組み合わせることで、ネットワークを介して、誰でも自由に情報を流通させることができます。
一方 XMLは、データの表現ということではなく、あらゆるコンピュータシステムへの適用が可能なため、データの交換として利用されることを主体としています。
つまり XMLとは、人が読む文書と、アプリケーションが解釈するデータの両方の記述を目的とする、Web上での汎用的なデータ記述言語であるということが理解できるでしょう。
HTMLが、表現を主体とするなら、XMLは、意味を主体としたデータ記述言語であるということに、お気づきでしょう。
何故、XMLが必要なのか
インターネットの普及によって、電子商取引が活発になってきました。インターネットというインフラを利用する企業や組織は、それによって計り知れないコストの削減と時間短縮を実現しました。
しかし、取引される情報の再利用には、HTMLでは限界がありました。HTMLによる交換されたデータは、それを越えて拡張するには深刻な障害があることは明らかでした。
XMLはプラットフォームに依存することなく、データの交換、あるいはデータの再利用に最適な環境を提供します。
XMLは、インターネット上で扱うデータを記述するための新しいデータフォーマットであリ、様々な業界が注目しており、文書処理から電子商取引にいたるまでネットワーク上のデータ処理のあらゆる面で XMLが活用されています。
HTMLでは、文字情報としてデータを提供するには非常に適しています。しかし、数学、それも化学式などを表現するには限界があるでしょう。
例えば、水の化学式は H2O と表現できますが、フッ素化合物のような複雑な化学式はテキストベースでは表すことができません。画像を使う方法もありますが、閲覧者のアプリケーションに依存し、その式を再利用することができません。
こうした難問を解決するために考えられた「拡張可能な意味付け言語」として、多くの数学者や研究者からも XMLの登場は持ち焦がれた言語でもあるといって過言ではないでしょう。
XMLは独自にタグを定義します。あるいは「名前空間」を利用して既存のボキャブラリを利用することができます。MathML のボキャブラリを利用すれば化学式を表現することもできます。


Valid XHTML 1.1! Valid CSS! 初版更新日 2003年10月12日   最新更新日 2004年3月31日
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