XSL (XML Stylesheet Language)
XML
は、HTML
と違って、Webブラウザで表現するためのマークアップ言語ではありません。従って、XML
インスタンスを Webブラウザで表示するためには、専用のスタイルシートを用意しなくてはなりません。
そのスタイルシートが、XSL
といわれる言語です。
XSL
XSL
とは、XML
文書を Webブラウザに表示するための汎用的なスタイルシートで、HTML
で利用される CSS1
や CSS2
のような表示方法を与えるだけでなく、データの抽出やコピー、分岐などといったデータ処理を記述することができます。XSL
では、名前空間 を利用することで、HTML
のタグを使うことができます。XSL
の要素は、以下の表にある通りです。要素名 | 説明 |
xs:stylesheet | スタイルシートのルート要素の定義と名前空間の指定を行う |
xsl:template | スタイルシート内で扱う要素に対して、テンプレートの定義を行う |
xsl:apply-templates | 特定の要素を抽出し、適切なテンプレートの定義を行う |
xsl:for-each | 対象となる要素をセットにして、繰り返し処理を行う |
xsl:value-of | 対象となる要素の内容をテキストデータで返す |
xsl:copy | 対象となる要素の内容や属性の値をコピーする |
xs:if | 要素の内容を比較し、分岐する |
xsl:choose | 要素の内容をケース分けして分岐する |
xsl:when | |
xsl:otherwise | |
xsl:element | 指定された名前で、要素を生成する |
xsl:attribute | 指定された名前で属性を生成し、要素にそれを付与する |
xsl:pi | 処理命令を生成する |
xsl:comment | コメントを記述する |
xsl:script | スクリプト言語の種別の定義と、スクリプトを使ってデータの処理を行うための関数を指定する (MSIE独自仕様) |
xsl:eval | 文字列を生成するために、スクリプト言語の処理を記述したり、関数を呼び出したりする (MSIE 独自仕様) |
XSL
の言語仕様は、W3C によって制定されており、その名前空間を利用します。