SSI configコマンド

configコマンドは、SSIに関係する設定(configuration)を行います。このコマンドは Webページのあちこちに出てくるようなものではありませんが、Webページでの SSIコマンドの見え方を変更するのに非常に役立つコマンドです。

configコマンドの目的
configコマンドを利用する大きな目的は、 などが挙げられます。
例えば、configコマンドで SSIerrorコマンドが出力する標準のメッセージや、flastmodコマンド などが出力する日付の形式や、fsizeコマンド が出力するファイルサイズの書式を変更することができます。
それらの基本的なメッセージは、無味乾燥で味気ないものですが、configコマンドを利用することで、任意のメッセージを作成することができるわけです。
以下の表は、configコマンドのオプションの引数です。コマンドは、前ページで述べたとおり、SSIコマンド形式 の書式に基づいて記述します。
configコマンドの引数とその値
引数名引数値
errmsg 任意のASCII文字のテキスト(日本語は使えない)
sizefmt bytes または abbrev
timefmt 別表に掲げる日付コードのうちのどれか
configコマンドの利用
configコマンドを使うのは、どんなときでしょう。最もよく使われるのが、flastmodコマンド が出力する日付の形式を変更することが一般的です。
SSIflastmodコマンド は、最後にファイルが更新された日付を出力します。
一方、CGIや、システムコマンドを実行するなど、もっと複雑な仕事をする SSIコマンドを使うときは、configを使って、丁寧なメッセージを返すということも役立つ用途です。
例えば、ある CGIプログラムが、登録されたユーザだけが使えるようになっていたとします。そこに、誰か知らない人がその CGIプログラムにアクセスした場合、
 "an error occurred while processing this directive"
  (この命令の処理中にエラーが発生しました)
というような、非常に分かりにくいデフォルトのメッセージが表示されます。このような訳の分からないメッセージよりも、丁寧に 「この機能は登録されたユーザしか使えません」 というようなメッセージを設定しておけば、間違ってアクセスしてきたユーザにも親切に対応できます。
config errmsg の構文は以下のとおりです。
 <!--#config errmsg="何かしらのメッセージ" -->
以下の表は、config timefmt で利用する日付フォーマットの指定可能なものの全リストです。これを利用することにより、驚くほど多用に変更することができます。
日付の書式指定コード
コード 意味
%a 曜日を省略形で埋め込む。 (Sun, Mon, …)
%A 曜日をフルスペルで埋め込む。 (Sunday, Monday, …)
%b 月名を省略形で埋め込む。 (Jan, Feb, …)
%B 月名をフルスペルで埋め込む。 (January, February, …)
%c 現在のローケル(使用言語指定)にかなった形式で日時を埋め込む。
%d 日を数字で表わす。 (1〜31)
%m 月を数字で表わす。 (1〜12)
%U その年の第何週かを数字で表わす。 (年の最初の日曜が第1週)
%W その年の第何週かを数字で表わす。 (年の最初の月曜が第1週)
%w 曜日を数字で表わす。 (日曜が 0 になる)
%x 現在のローケル(使用言語指定)にかなった形式で日のみを埋め込む。
%y 年を最初の2桁を除いた西暦で表わす。 (00〜99)
%Y 年を4桁の西暦で表わす。
%H 時間を24時間形式で表わす。 (00〜24)
%I 時間を12時間形式で表わす。 (01〜12)
%j その年の第何日目かを数字で表わす。 (001〜366)
%M 分を数字で表わす。 (00〜59)
%p 現在のローケルに叶った形式で午前か午後を埋め込む。
%S 秒を数字で表わす。 (00〜59)
%X 現在のローケルに叶った形式で時刻のみを埋め込む。
%Z 時間帯の名前。(JST -- 日本標準時、GMT -- グリニッジ標準時など)
具体的な記述は以下のようになります。
<!--#config timefmt="%a, %b %d, %Y" -->
#configサンプル


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