SSI
コマンドは単純ですが、SSI
コマンドを組み立てる際の構文は注意するようにしてください。サーバはファイルを先頭から順に読んで、うまく SSI
コマンドを認識しなければならないので、SSI
コマンドは構文どおりに書かなければいけないのです。HTML
コードと、SSI
コマンドを分離することができません。SSI
コマンドの構文は、通常の HTML
の構文の一部を使用しています。具体的には、SSI
コマンドは、HTML
のコメントを拡張した構文になっています。SSI
を含む HTML
文書を他のサーバに設置した場合、そのサーバがSSI
をサポートしていなくても、SSI
コマンドはコメントであると判断され、無視されることで安全に運用することができます。SSI
コマンドの書式は以下のとおりです。<!--#コマンド名 引数名="引数値" -->
<!--
と、-->
の間で SSI
コマンドを記述します。サーバが SSI
機能を有していれば、この書式を解釈して、結果をユーザに返すことができるのです。SSI
コマンドを組み立てるときは、以下の規則に従うことで、大きな問題に出くわさずに処理することができます。SSI
コマンドを書くことができる。(SSI
を含んだサーバ解析HTML
ファイルに標準的なファイル識別子は .shtml
ですが、識別子はサーバ管理者が自由に決めることができます。前ページの SSI設定 の節で説明したとおり、srm.conf
ファイルを見れば、識別子が何であるかが理解できるでしょう。)SSI
コマンドは、必ずコメント形式 「<!--#
コマンド名」で始めます。この冒頭の部分のハッシュマーク「#」の前にはスペースが含まれてはいけません。"引数値" -->
」の部分には、必ずスペースを1つ置きます。このスペースの置き忘れはよくある間違いですので、十分注意してください。../
」を含むコマンドやファイルへのパス名は、決して SSI
で使用してはいけません。SSI
コマンドは、サーバルートで始めるパス名か、SSI
ファイルが置かれているディレクトリのサブディレクトリであるパス名しか受け付けません。これについては十分確認してください。
(いくつかのコマンドは、「"引数値"
」の内容としてシステムのパス名を指定できます、念のため)
SSI
を利用する上で守らなければならない規則は以上の5つです。そしてこのルールに従った SSI
コマンドは、以下の表のとおりです。各コマンドは、それぞれ異なる種類の引数値を取ります。コマンド | 説明 |
config | 時期、サイズ、エラーメッセージのフォーマットを設定する。 |
echo | Webページに SSI変数の値を差し込む。 |
exec | システムコマンドや CGIプログラムを実行し、その出力を Webページに差し込む。 |
fsize | ファイルのサイズを Webページに差し込む。 |
flastmod | ファイルの最終更新日付を Webページに差し込む。 |
include | ファイルの内容を Webページに差し込む。 |
SSI
コマンドは、大文字と小文字を厳格に区別します。SSI
コマンドを記述する際には、何もかも小文字で記述するように心がけてください。SSI
コマンドは、次節より詳しく解説します。