Microsoft社のインターネット戦略で核となっている技術の総称。Webブラウザである Internet Explorerをはじめ、Webページ上のコンテンツのプログラミングを可能にするスクリプト言語の Visual Basic Script、Webブラウザ上でさまざまなオブジェクトの利用を可能にす るActiveXコントロールなど多くの技術を含んでいます。
通常はWebブラウザ上に表示される ActiveXコントロールを指す言葉としてよく用います。ActiveXコントロールは Windows用のものは豊富に出回っていますが、Macintosh用は Microsoft社が開発キットを提供しているにもかかわらずなかなか登場しないのも、面白い現象です。一般的に Macユーザは Microsoftが嫌いな人が多いようです。
アスキー:ASCII(American Standard Code for Information Interchange)米国情報交換用標準コードの略。A〜Z、a〜z の大小の英文字、0〜9の数字、+-*/$&!などの特殊記号のほか、制御情報のためのコードなど128種類の文字が、内容を7ビット、これにパリティの1ビットを加えて合計8ビットの構成で表すように決められています。
これは1963年に、ANSI(米国規格協会)が規格化し、その後ISO(国際標準化機構)がこれを包含する形で「ISOコード」を規格化し、日本のJIS(日本工業規格)は「JISコード」で、これにカタカナを加えた形で規定されています。
BBS Bulletin Board System 電子掲示板。パソコン通信から始まったサービスの1つで、多くのサイトで設けています。イメージとしては、駅の伝言板や広報版などを電子化したものです。
具体的には、コンピューターの中に「論理的」に掲示板を設け、これにメッセージを書き込み、お互いに読み出すもので、例えば同じ趣味を持つ人々の間での掲示板や雑誌の「投稿欄」のように使うことが出来ます。基本的に、サーバーの中で CGIがそれを担っています。
Common Gateway Interface の略。Webサーバのシステムにおいて、HTMLから外部のプログラムを起動して、その結果をクライアント(ユーザエージェント/ブラウザ)へ返すための仕組み。HTMLだけでは記述できないような動的なページを作成することができます。作成は、Perl言語を使うため初心者には難解です。
最近はPHPなどが登場しています。
たとえば、ユーザの入力したフォームのデータをサーバ側へ読み込んだり、ユーザからの指令に従って表示内容やその応答を変えたりするために使用されます。また、ユーザのアクセスカウンタ(そのページがアクセスされた回数を表わす数値のカウンタ)なども、この CGIを使って実現されています。
Webサーバと、CGIを通して起動されるプログラムは、通常は標準入出力を使ってデータをやり取りします。Webサーバーから外部プログラムを利用するための標準インターフェースで、ほとんどの Webサーバーで利用できます。CGIを利用すると外部プログラム(ゲートウェイ)を起動し、処理結果をWebブラウザに送り返すことができます。そのため、HTMLだけでは不可能なインタラクティブな Webページ作成が可能になります。
Central Processing Uni の略。中央演算装置、つまりコンピューター本体の頭脳とも言うべき装置です。コンピューターの基本的な5つの装置、入力装置、出力装置、記憶装置、演算装置、制御装置のうち、CPUは演算と制御を司るもので、狭義で「CPU」と呼んでいます。なお、マイコンでは、狭義 のCPUを MPU(Micro Processing Unit)と呼んでいます。最近、この分野の開発競争が激化し、1年もすると陳腐化する傾向があります。
Document Type Definition の略で、文書型定義とも呼ばれます。HTML文書中で、どんな要素にどんな属性が使えてどこに書けるのかといった文法を定義しているものでもあります。W3Cでは HTML2.0より DTDの記述を義務付けています。参照ページ:DTD
ECMA(エクマ:European Computer Manufacturer Association)とは、「ヨーロッパ電子計算機工業会」の略で、主に情報通信技術に関する標準を策定しています。1961年にヨーロッパのコンピュータメーカーを中心に結成され、現在では世界各地に会員企業を持つ国際団体となっています。
EUC は Extended Unix Code の略で、その名の通り、UNIX上で使われる文字符号化方式。日本語を扱える EUC が EUC-JP で、「日本語EUC」と呼ばれています。EUC-JP は ISO 2022 の機構を利用した 8ビットの符号化方式で、半角カタカナも利用可能になっています。
日本語の文字にも メタ文字 に相当するビット列を含まないので、Perl スクリプトなどで扱いやすいというメリットがあります。なお、俗に「EUCコード」などと呼ばれることがあるようです。
File Transfer Protocol の略で、インターネット上でファイルを転送する際に用いられるプロトコル(通信手順)の一つです。なお、FTPするためのソフトウェアをFTPクライアントと呼んでいます。
ゴーファーと呼びます。インターネット上の情報検索システム。
Gopherサーバーにアクセスし、ツリー構造のメニューをたどって検索します。主にテキストデータの共有を図るためにあります。必要な情報が見つかったら、テキストデータを読んだり、FTPでファイルをダウンロードしたりします。米ミネソタ大学で開発されたアプリケーションがあり、フリーウェアとして提供されています。
Graphical User Interface の略。ユーザとコンピューターの接点(インターフェイス)をユーザインターフェイスと呼び、特にディスプレイ装置との接点を「GUI」と言われています。
具体的には、アイコンとマウスによるメニュー選択やウィンドウ機能など、ユーザがディスプレイを使うときのグラフィック的な「見え方」と「操作方法」を提供するソフトウェアのことで、感覚的な分かりやすさと使いやすさを向上するのが特徴です。
HTTP:Hyper Text Transfer Protocol の略。Webブラウザと Webサーバ間において、HTMLファイルなどの文書を転送するために用いられるアプリケーションレベルのプロトコル(通信手順)の意味です。通常、サーバ側のポート番号は80番が予約されています。
HTTPは、情報の転送を依頼するリクエストとそれに対するサーバのレスポンスから構成されています。URLやユーザ名とパスワード、Webブラウザの種類、使用言語などの情報を GETリクエストで Webサーバ側に送信すると、Webサーバはそれに応じてデータやエラーコードなどを転送してきます。データのヘッダにはリクエストの可否、現在の時刻、サーバの種類などが記載されており、これと HTMLなどの要求されたデータ本体が返答されてきます。
また、MIMEの定義に基づいたデータの属性についても、返答が戻されます。Webブラウザは、返信されてきた HTMLファイルを解析し、画像ファイル等があれば再度送信を要求し、返信されてきた画像を読み込んで、表示することになります。リクエストには、ほかにもフォームなどに入力したデータを送信する POSTや、データの更新日時やサイズなどの情報を取得する HEADといったメソッドが用意されています。
Microsoft Internet Information Services というマイクロソフトが Windows NT Server用に開発した Webサーバ。省略して「IIS」と呼ばれています。
Webサーバ機能のほかに、Gopherや FTPサーバ機能が含まれます。Webシステムとのインターフェイスとして CGIや ISAPIをサポートするほか、ASP(Active Server Pages)を搭載します。IISは、1996年2月より同社のサーバから無料でダウンロードできるようになり、Windows 2000 Serverファミリーには標準で搭載されています。ちなみに IIS 4.0までの名称は「Internet Information Server」で、Windows 2000より搭載の IIS 5.0からは「Internet Information Services」としています。
つい最近、IISの脆弱性を狙ったウィルス、Nimda(ニムダ)によって攻撃を受け、多大な損害を受けたことが大きなニュースとなって、多くの人に初めて IISを知らしめた皮肉な事件が起きました。
Netscape Communicationsによって開発されたスクリプト言語。同社の LiveScriptをベースに Javaの仕様の一部を取り入れた言語仕様になっていますが、Javaとはまったく別物です。
クライアントでの JavaScriptはHTMLの<Script>タグ内に処理を記述し、ページを読み込む際に Webブラウザに搭載されたスクリプトエンジンで実行することになります。条件分岐によってそれぞれ異なった HTMLを表示させたり、スケジュールを決めて一定の処理を行なったり、値の入力やドロップダウンからの選択などフォームに対する操作に対して、特定の関数を実行することができます。
JavaScriptは Netscape Navigator 2.0、Internet Explorer 3.0以降の Webブラウザでサポートしており、現在 WWWの中では、もっとも利用されている言語の1つと言えるでしょう。ただし、Microsoftのサポートしているのは JScriptという JavaScript互換のスクリプト言語で、微妙に仕様が異なっています。
同様のスクリプト言語として、Microsoftの WWWブラウザである Internet Explorerでは、Java Scriptに加えて、VBScriptと呼ばれるスクリプト言語をサポートしています。Netscapeでは7.0あたりから VBScriptが利用可能となっています。
Internet Protocol version 6 と呼ばれるインターネットの基盤となる通信プロトコル「IPプロトコル(Internet Protocol)」の次世代バージョン。IPプロトコルでは、データをパケットと呼ばれる小さな単位に分割し、パケットそれぞれに IPアドレスと呼ばれる送り先のタグ(住所・アドレス)を付けたうえで宛先まで送る仕組みになっています。IPアドレスはコンピュータ1台ごとに付けられる住所となるもので、世界で固有の番号であることが要求されます。
これまで使われてきた IPプロトコルは「IPv4」と呼ばれています。IPアドレスに32bitの番号(実際には、8bitずつの10進数に分けて「192.168.72.54」などと表現する)を使っているため、最大で約43億台分(32bit)のコンピュータが接続できます。しかし、1990年代に入ってインターネットの普及とともに接続台数が急速に増え、IPアドレスが不足することが懸念され始めた。そこで1994年に登場したのが IPv6です。
IPv6での最大の変更点は、IPアドレスが128bitの番号(16bit単位に区切った16進数で「27c0:12:d8ab:0:3b8:f4ff:fe5e:756a」などと表現する)に変更されたこと。これで接続できるコンピュータの数は天文学的な量(およそ10の38乗)になります。テレビやエアコン、冷蔵庫、電子レンジといったデジタル家電や自動車、携帯電話を含めても、IPアドレスの枯渇の心配は解消されます。また、IPv6ではパケットそのものを暗号化してセキュリティを強化する「IPsec」と呼ばれる機能や、ネットワークの自動設定機能が付加されたことも大きな変更点として挙げられます。
現在は IPv4が主流であり、まだ IPv6は普及していません。1996年に作られた「6bone」という実験ネットワークへの接続という形で IPv6への移行が徐々に進められてはいますが、すべてが直接接続されているわけではありません。そのため、離れた場所にある IPv6ネットワーク同士の接続には既存の IPv4のネットワークを使って、IPv6のパケットをその中に通す「パケットトンネリング」と呼ばれる手法が使われています。
なお、日本ではさまざまな実験が行われており、実用になる直前に来ています。大手のソフトウェア会社もサポートを始めており、1人が1億個以上の IPアドレスを持てるのも、そう遠くないでしょう。
キロバイト。情報の量の単位で1000バイトを1KB。半角英文字なら1000文字分です。漢字は2バイトもあるため、500文字分に当たります。なお、コンピューターの世界では、2の倍数を基本としているため、厳密には2の10乗、つまり1024バイトが正確な1KBになります。
Local Area Network ローカル・エリア・ネットワーク。パソコンやオフコン、ワークステーションなどの端末装置を、通信回線で接続し相互にプログラムやデータを伝送するネットワークで、同じビル内や構内など比較的限られた範囲で使用されます。
通信回線として、同軸ケーブルや光ファイバー・ツイストペア線が使われており、伝送方式では、信号を無変調のまま送るベースバンド方式と、信号を変調して異なる周波数帯域で複数同時に送るブロードバンド方式があります。
Microsoft Internet Explorer の略。マイクロソフト社が開発した Webブラウザ。Windows95から OSに標準装備し、瞬く間にブラウザの市場シェア NO.1になりました。
OSのカーネル(核)に大きな影響があり、不用意に削除すると OSが不安定になる特徴があります。米国では、大きな問題になり訴訟まで発展したのは記憶に新しいところです。
なお、最近、OSのサービスパックがリリースされ、MSIEを削除しても不安定にならないパッチがインストールできるようになりました。
Multipurpose Internet Mail Extensionsの略。インターネットの電子メールのプロトコル。もともとインターネットの電子メールでは半角の英数字しか送ることができませんでしたが、MIMEに対応している電子メールソフトを使うと、漢字などの2バイト文字が扱え、画像や音声などのバイナリデータをやりとりできます。マイムと呼びます。
米国マイクロソフト社が開発した16ビット用パソコンの最も標準的な OS。Windows95/98/Meはこの MS-DOSの上に載る GUIです。廃れつつあるOSです。
マイクロソフトでは、既に Windows95/98 のサポートを打ち切っており、今後は 32ビットネイティブの OS に移行しつつあり、2005年までには、64ビットが主流になるであろうといわれています。
Network Information Center の略で「にっく」と呼びます。
ネットワークの管理をする重要な組織のことを指しますが、インターネットでは特に「ドメイン名や IPアドレスの割り当て管理をする団体」のことを呼びます。
インターネット全体を統括する NIC としては「InterNIC(いんたーにっく)」があり、com/org などのドメイン名管理のほか、世界中のインターネットの管理を総括しています。
また、国や地域別に InterNIC から管理を委託された NIC が別に存在します。日本の NIC は「JPNIC(じぇーぴーにっく)」であり、co.jp や or.jp、ne.jp などのドメイン名・IPアドレスの配分などを管理しています。
NIC は、ドメイン名や IPアドレスなどの資源を分配し、管理しているだけであり、実社会の政府のように、インターネットのすべてを管理しているわけではない点に注意してください。
米IBMが1984年に発表した16bitパーソナルコンピュータ。ATは Advanced Technologyの略。それまでのIBM PC、PC/XTを発展させ、CPUに80286を搭載、拡張スロットを16bitに拡張しました。この16bit拡張バスはISAバスとして現在も引き継がれており、このため現在のPC互換機を「AT互換機」と呼ぶ場合も多いのが特徴です。
現在の IBM PC/AT互換機の大元になったパーソナル・コンピュータで、1981年に発表された IBM PC、PC XTの後継機。PC/ATは仕様が公開されていたため、互換機メーカーの大幅な市場参入を招きました。IBM自身、オリジナルの PC/ATだけでなく、互換機もリリースしています。現在の Windowsマシンのほとんどがこの仕様です。
Peripheral Component Interconnect の略。Intelを中心とした PCI SIG(PCI Special Interest Group)により策定されているバスアーキテクチャ。PCIでは32bit CPUに合わせて、アドレス/データともに32bit幅のバスになっています。また 64bit CPUのために、64bitバスの規定も含まれています。バスクロックは最大33MHzで、転送レートは32bitデータバスで132Mbytes/sec(ピーク値)です。
PCIの特長としては、省電力やコストの低減に配慮していることが挙げられます。電源電圧やバスの信号電圧は、5Vと3.3Vの双方が規定されているので、3.3Vを多用することで消費電力を抑えることができます。またコストについては、バスインターフェイスを1チップの ASICで実現できるようにして、量産コストを下げやすくしています。
PCIでは、PCIバスと他のバスを橋渡しするバスブリッジを利用できます。バスブリッジには、 CPUバスと PCIバス、ISA/EISAバスとPCIバスという組み合わせのほか、PCIバスと PCIバスのブリッジもあります。
1つの PCIバスには最大10個のデバイスを接続できます。ただしスロットに装着される拡張カードは2デバイス分で換算されるため、ブリッジの分を含めると、拡張デバイスは8個、カードなら4枚までとなります。これ以上デバイスを接続したい場合は前述の PCI-PCIブリッジを用いて PCIバスを延長することになります。PCIは'93年に Version 2.0が発表され、その後細かい改良が重ねられて現在に至っています。PC互換機ではすでに対応製品が出荷されています。PCIは、ISA/EISAなどの既存バスを置き換える次世代の標準バスと目されています。
Request for Comments の略。インターネットに関する技術情報や仕様、運用規則などを定める文書。現在は IETF(Internet Engineering Task Force)が管理しています。
初期のインターネットはあくまでも研究プロジェクトであり、研究と運用が同時に行なわれる環境でした。この段階でインターネットに参加しているのは大半が研究者であり、インターネットを利用しつつ、インターネットそのものの研究/改良に従事していたわけです。この環境で、研究者相互での情報交換や新技術などの提案に使われたのが RFC です。直訳すると「コメント求む」という意味になる名称も、この時期の性格を反映したものです。
現在では、インターネットは商業利用もされる全世界規模の巨大なインフラです。通信システムである以上、相互通信を可能にするための互換性や相互運用性の確保、信頼性や安全性のためにも、「標準」の存在は欠かせないものとなっています。そのため、RFC も徐々に公的な性格を強め、現在ではインターネットに関する権威ある公式文書として認められています。
反面、提出から承認、公開に至る厳密な手順が定められ、誰もが簡単に公開できるようなものではなくなっています。現在では、「コメント求む」どころではなく、公開された段階ではすでに十分な議論が尽くされ、標準と認められた仕様となっていることが大半だと考えるべきだろうと言われています。
HTTPや Telenet、FTPといったアプリケーションプロトコルから IPv4、IPv6といったものまで、インターネットで標準的に使われているプロトコルはたいてい RFCで厳密に定義されているものと考えてよいでしょう。
ブラウザが Webサーバーにアクセスするとき、 サーバーに対して送出する情報の1つで、直前にアクセスしていたサイトのURLが、 そのまま記録されます。
これをアクセスログ解析ツールなどで確認することによって、リンク状況などのチェックが行えます。ただし、すべてのブラウザがこの情報を送付してくるとは限らないので注意が必要。
ビデオ信号の方式のひとつで、赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色の信号を混ぜてすべての色を表す。三原色が分離されていない「コンポジット(複合)信号」に比べて映像大域が広くとれるため、より鮮明な画面を表示できる特徴を持っています。
通常コンピューターで行われる RGB入力方式にはデジタル入力が使われます。これは、それぞれの信号が1ビットならば1か0の2階調で表せる色は2の3乗で8色、ひとつの信号が8ビットならば2の8乗で256階調の識別ができ、3つの信号があわされれば24ビットとなり1677万7216色が表現できます。ちなみに色彩の表現方法に はRGB信号のほかに、色相(H)、彩度(S)、明度(V)による、「HSV定義」があります。
2バイトで表す漢字コード系のひとつ。詳しくは省略しますが、JISコードとは制御コードが異なっています。
このコードは日本マイクロソフトが8ビットパソコンの CP/MというOSで日本語化するときに決めたもので、その後の16ビットパソコンで のMS−DOSでもこのコードが採用されました。最近、インターネットでも正式に採用されました。
Transmission Control Protocol-Internet Protocol の略で、米国国防総省が開発した標準的な通信プロトコルのひとつです。内容は「TCP」と「IP」の二つがあります。世界最初の本格的なネットワーク(インターネットの元祖)である「ARRPANET(アーパネット)」に採用され、また最も標準的な OS のひとつ、UNIXを搭載したワークステーションにも採用され、LANや WANの事実上の標準として普及しています。
現在、どのパソコンの OS にも標準装備され、手軽にネットワークに参加できるようになっています。
Universal Serial Busの略。米コンパックと米DEC、米IBM、米インテル、米マイクロソフト、NEC、米ノーザンテレコムの7社が推進するシリアルインターフェース規格。キーボードやマウス、ジョイスティック、モデム、プリンタなどの周辺機器を接続する共通の規格を目指します。
通信速度は1.5Mbpsのロースピードと、12Mbpsのハイスピードの2種類があり、低〜中速の通信に向く。最大127台までの周辺機器を接続可能で、プラグアンドプレイにも対応しています。Windowsでは PC97ハードウェアガイドラインに含まれています。Macintoshでは ADBに代わるインターフェースとして、iMacから採用されました。
1999年10月に規格内容が発表された USB2.0ですが、OSのサポートは Windows XPからとなります。従来のUSB1.0と互換性を保ち、最大転送速度を480Mbpsまで向上させています。また、安定した転送レートを保証しているため、今後、高速通信が必須のデジタルビデオなどの機器への対応も期待されています。
なお、Windows2000ではサービスパック4で、USB2.0に対応しています。
World Wid Web の略。世界中に張り巡らされた蜘蛛の巣のような状態からこう呼ばれています。「だぶだぶだぶ」とか「ううう」とか発音したりする人もいますが、どれも同じ意味です。
インターネットでの情報検索システム、サービスシステムのひとつ。ハイパーテキストの概念を応用した分散型の情報システムで、CERNが開発した。WWW、W3などとも呼ばれます。単に Web(ウェブ、ウェッブ)と呼ばれることも多い。Webコンテンツ(インターネット上のWebサーバーに掲載されているテキストやグラフィックなど)を閲覧するには、Netscape Navigatorや Microsoft Internet ExplorerなどのWebブラウザが必要。
もともとは、ファイルの整理や保管のために複数のファイルをひとつにまとめること。ファイルをまとめる際にデータ圧縮も行なうため、ファイルの圧縮、および圧縮したファイルを指す場合が多いようです。
この作業に使うプログラムをアーカイバ(archiver)と呼び、圧縮機能や暗号化機能をもっています。複数のファイルをいちどにまとめて送ったり、ファイル容量を小さくすることによって通信時間を節約する目的で、インターネットやパソコン通信では頻繁に使用されます。
利用者が簡単な質問にいくつか答えるだけで、複雑な処理を行えるようにつくられた、ソフトウェアのインターフェイスのことをウィザードと呼びます。
英語の「魔法使い・達人」から来た言葉で、魔法のように希望をかなえてくれるシステムの意味を持っています。人工知能・エキスパートシステムの研究過程で編み出されたしくみだと言われています。
仮想的なメモリ機構によって生成されます、仮想的なメモリ領域。仮想メモリは、最終的には適当な物理メモリにマップされます。コンピュータで実行されるプログラムコードには局所性があり、ごく短い時間で実行されるコードは、コード全体のほんの一部でしかありません。言い換えれば、ごく短い時間では、物理メモリに存在しなければならないコードは全体のごく一部でよいということです。
仮想メモリシステムでは、この特性を利用して、仮想メモリ領域のごく一部だけに物理メモリを割り当てることで、物理メモリ量を超える仮想メモリ空間を作り出したり、複数の仮想空間を作り出したりします。そして仮想メモリシステムでは、物理メモリが不足すると、一定時間以上アクセスされていない物理メモリの一部をスワップファイルと呼ばれる一時ファイルに待避し、その物理メモリを空きにします。
逆に一度スワップファイルに追い出したメモリが必要になったら、ファイルからこれを読み出し、再度物理メモリにロードします。
通常こうした仮想メモリのメカニズムは、上位のアプリケーションからは直接には見えない。アプリケーションは、広大な仮想メモリ空間を占有しているかのように振る舞うことができます。
仮想メモリへの物理メモリの割り当てや、物理メモリ←→スワップファイル間のデータのやり取りは、すべて透過的に、仮想メモリ機構によって行なわれます。
解像度は画像のクオリティや情報量を表す基準のこと。解像度では画像の情報量をピクセルという単位で表しています。
ピクセルとは画像を構成する点(ドット)のことで、画像データはこの点の集まりで再現されています。ピクセルの数は 800×600や 1024×768など、その画像の持つ縦横のドットの数で表されます。このドットの数が多いほど、画像を構成する情報が多いことになります。
また、ドットの密度を表すのには dpi という画像解像度が使われます。dpi(ドット・パー・インチ)は主に、プリンタやスキャナの性能を表す解像度として使われています。
「client」は「依頼人」の意。コンピュータ関連では、一般に何らかのサービスを提供する側を「サーバ」、これに対しサービスを提供される側を「クライアント」と呼びます。
ネットワーク上のサービスを提供する役割を持つサーバ(提供者)に対して、ネットワークに接続してサービスを利用する側のコンピュータをクライアント(依頼者)と言います。
ハードだけではなく、ネットワークに接続するためのアプリケーションソフトやOSのこともクライアントといいます。たとえばメールサーバに接続してメールの送受信を行うメールソフトも、WWWサーバに接続してインターネット上にアクセスするインターネットブラウザもクライアントとなります。
インターネット上の情報を探し出す検索システムのこと。検索エンジン、検索ページ、検索サイト、サーチページなど、いろいろな呼び方がありますがが、どれも同じです。代表的なものに「yahoo!(ヤフー)」や「goo(グー)」などがあります。
最近では「Google(グーグル)」が大きくシェアを伸ばしています。検索方法は大きく2種類に分けられ、1つは指定したキーワードに合致する情報を探し出す「キーワード検索」と呼ばれるもの。
もう1つは分類されたカテゴリーの中から欲しい項目をたどっていく「ディレクトリ検索」。しかし、最近は利用者がその区別なく使えるようになっているケースが多くなっています。Yahoo!はディレクトリ検索が売りですが、検索を絞り込んでいく途中から Googleのキーワード検索に切り替わります。
ネットワークの中心となるコンピュータをサーバコンピュータと呼び、略してサーバ(またはサーバー)。サーバはネットワーク上のファイルを共有してネットワークに接続しているユーザが使えるようにするファイルサーバ、ネットワーク上のプリンタを管理するプリントサーバ、メールの送受信を行うメールサーバなどがあります。
小規模なネットワークであればこれらの役割はすべて1台のコンピュータで行うことができますが、規模の大きいネットワークになるとサービスに必要な処理が多くなり、1台のコンピュータでは処理速度が遅くなります。そこでファイルサーバやプリンタサーバごとにコンピュータを設けて、何台ものコンピュータに処理を分散させます。
また、とくにサーバ専用機やソフトウェアを設けないでもネットワークを構築できるピアツーピアと呼ばれる方法もあります。この方法の場合は、接続されたパソコンのすべてがサーバとしてもクライアントとしても動作し、それぞれのパソコンが他のパソコンからの要求によりファイルやプリンタを共有します。
「server」は「提供者」の意。コンピュータ分野では、ある特定のサービスを提供するシステムやコンピュータを指します。サーバによって提供されるサービスには、データベースサービスをはじめ、ファイルサービスやプリントサービスなどがあります。サービスを提供する側のサーバに対し、サービスを受けるシステムやコンピュータの側はクライアントと呼ばれます。
「スパイウェア」はインターネットに接続されたパソコンからネットの閲覧状況や頻度、傾向などを盗み出すソフトの総称です。
ネットで配布されるソフトを組み込んだり、ネット上で広告を閲覧した場合に組み込まれる場合があります。
利用者が知らないうちに組み込まれている例も少なくありません。これは、利用者がどういうページを閲覧しているか、どのくらいの頻度で特定のページを閲覧しているのかなどを「監視」します。閲覧頻度やネットショッピングの金額、回数などを集めれば、利用者の趣味や商品、サービスに対する好き嫌いや所得水準、消費性向などが分かり、マーケティングに有効だからです。
個人情報保護の観点から見れば問題ですが、一概に排除できないのが難しい点です。ソフト利用者のネット閲覧状況を、マーケティング目的で収集すると宣言しているソフトもあります。この場合、ソフトの利用者との間に合意があるため、違法とは言い切れないのです。
ただし、企業ホームページからの個人情報漏えいが相次ぐなど、プライバシー保護に対する懸念が高まり、スパイウェアに対する視線も厳しくなっています。既にコンピューターウイルス対策ソフトメーカーなどが対策に乗り出していますが、一方的に排除する仕組みを導入するとマーケティング活動の妨害になる可能性があるため、機能を使うかどうかは利用者の選択に任す形になりそうです。
ネットで配布されているソフトの中には、スパイウェアを発見・排除したり、侵入を阻止するソフトも出回っています。またファイアウオールなどを使えば、スパイウェアの通信を妨害し、情報漏れを防げます。いずれにせよ利用者側でスパイウェアの危険性を十分に認識し、対処するための方策を知っておくべきでしょう。
語源は英語の spool(糸巻き)です。メールサーバーのようなサーバーに何か仕事を頼むと、サーバーは、その仕事をいったん貯め置いておき、あとから、糸巻きを回すようにひとつひとつ順繰りに片づけけます。このように、仕事をいったん貯め置いておく場所のことを「スプール」と呼びます。
メールサーバーが、まだ配信し終わっていないメールを貯めておくところはメールスプールとよびます。また、インターネットのサーバーだけでなく、身近なパソコンでもスプールの考え方は使われていることがあります。例えば、プリントアウトするとき、印刷する内容をいったんハードディスク上にたくわえる のもスプールの1つです。
パソコン通信のサービスのひとつで、最近は若い人たちに人気があり、インターネット上でも盛隆を極めているのが、このリアルタイムの文字による「おしゃべり」です。このサービスに参加すると、1人が入力したメッセージ(文字列)は、ほかのすべての人たちに送られ、これによって参加者全員がリアルタイムで文字のおしゃべりができるのです。
ちなみに、チャットとは一般的に雑談のほか、ピーピー鳴く小鳥の意味もあります。
プログラムの処理の対象、つまり、何かの条件、値、状態を示す数値、文字、記号などを指します。類似の言葉に「情報」と「知識」がありますが、これらはデータをより体系的に整理して、他人が利用できる「価値」を持ったものであると考えられます。
なお、英語のデータは複数形で、単数形はデータム(Datum)です。
英単語としては「象徴、証拠(品)、記念品、代用貨幣」といった意味があります。もっとも一般的に使われると思われるのは、このうちの代用貨幣の意味から転じた用法であると考えらています。
ネットワークに関する用語では、トークンリング(Token Ring)があり、これは、ネットワークの方式の1つで、ネットワークにデータを送出する権利を Tokenと呼ばれる特殊なデータで表現します。Tokenはネットワーク上にただ1つだけ存在し、順次各ノード間で手渡されています。ある時点で Token を所有しているノードだけがネットワークに対する送信権を持つわけなのです。
同様に、正当なユーザであることを示すための Cookie や特殊なデータなども、意味的にはトークンとして利用されている例があります。
入れ子構造を意味します。たとえば、HTMLではテーブル要素がよく用いられます。テーブルの中にテーブルを入れ、さらにまたテーブルを入れるという手法はよく見られます。当サイトでも使っています。一般に、ネスト(nest)とは巣の意味です。
<table> <table> <table> : </table> </table> </table>
「二値の」という意味で、0と1だけを使用する2進数のことです。任意の2進数で表現されたデータをバイナリデータと呼び、これをファイルに収めたものをバイナリファイルと呼びます。
プログラムやアプリケーションのファイルはバイナリファイル。通常の文字コードだけで表現されるテキストファイル以外はバイナリファイルです。
ソフトウェアが予想している量以上の巨大なデータを与えると、設計された許容量を超えてしまい、異常な動作が引き起こされることがあります。
これをバッファオーバーフロー現象と呼び、場合によっては、データの中に巧妙に埋め込まれた命令が動作してしまうことがあり、セキュリティ上、非常に危険な弱点となります。
サーバーソフトウェアに限らず、不特定多数からの通信を受け付けるインターネット向けアプリケーションでは、不正アクセスを目的とする者の格好の標的とされています。対応するには、各ソフトウェアのこのような弱点の有無を開発元の情報でこまめにチェックするしかありません。
許可、権利、アクセス権などの設定を指す UNIXのファイルの保護モード。読み込み、書き込み、実行の3種類のパーミッションが、ファイルの所有者、グループユーザ、その他のユーザのそれぞれに対して設定されます。
プロバイダのコンピュータに自分で Webページをアップロードしたあと、CGIを利用する場合などは、パーミッションの設定を行なわなくてはならないことがあります。
データの誤りを検出する技法の1つ。データに含まれる1または0の数を計算し、その結果をパリティビットとしてデータに付加します。
データを読み出したときにもう1度パリティを計算し、読み出したパリティビットと一致しなければ、どれかのビットのデータが変わった(化けた)ことが分かります。ただしパリティでは、パリティビットも含めて、奇数個のビットの誤りは検出できますが、偶数個のデータの誤りは検出できません。
パリティを使えば、たとえば2つのデバイス間でデータを転送する場合に、転送元からデータといっしょに送られたパリティと、転送先に届いたデータから計算したパリティを比較することで、そのデータが正しく転送できたかどうかを判断できます。
PC互換機(DOS/V)のメモリシステムでは、8bitにつき1bitのパリティを付加していることが多いようです。このた めPC互換機用の SIMMにも、データ8bitに対してパリティ1bit分のメモリが余分に搭載されています。
プレゼンテーションの意味もあります。色やさまざまなオブジェクトを使って視覚的に訴える効果があります。ブロードバンド時代を迎えて、今や Webページはオブジェクトの花盛りです。
HTML4 あるいは HTML4.01では、ビジュアルデザインの記述を分離して、スタイルシートに記述するよう強く求めていますが、残念ながらほとんど無視されています。
情報量の単位を表わします。ビット(b)は、現在のコンピューターの基本的なコンセプトで、1ビットでは、0と1、真と偽、オンとオフなどの二つの状態を表すことができます。
2ビットでは2の2乗で4通り(00、01、10、11)の状態を区別できます。8ビット(基本1バイト)では、2の8乗で256通りの区別ができます。つまり、これにAやBなどの文字や記号に対応させて、いろいろな情報を表現できます。
参照→KB キロバイト
文字列のキャラクタコード以外のさまざまな属性情報(文字のタイプ(イタリックか、ボールドか、など)や組版情報、ハイパーリンク情報)などを、あらかじめ定義されたコマンドとして、文書中に記述していく方式の言語です。
代表的なマークアップ言語としては、TeXや HTML、SGML、XHTML、XMLなどがあります。
周波数の単位。MHzと表記します。1MHz=10の6乗Hz、つまり100万ヘルツ。コンピュータではプロセッサやバスクロックなどの動作速度を表わすために使用され、各モジュールが1秒間に何回信号を発信できるかを示します。
コンピュータの場合、1秒間に百万パルス以上発信できるので、プロセッサの動作周波数の単位は、ほとんどメガヘルツ(MHz)であり、今やギガヘルツ(GHz)が主役となっています。ちなみに、1Ghzは1000MHzと同じです。
電子メールを利用して情報交換を行うしくみのことで、一種の電子会議システムともいえるものです。
開設するとメーリングリスト投稿用のメールアドレスが作成され、このアドレスにメールを送付すると、あらかじめ登録しておいたメンバー全員にメールが届きます。届いたメールに返信すると、さらにメンバー全員に配送されるようになっているため、これを繰り返して参加者同士が会話をすることができます。
ふだん使っている電子メールソフトが、そのままコミュニケーションツールになるため便利で、インターネットでは広く使用されています。
ユーザとは、レンダリングされたHTML文書を、ユーザエージェントを操作して見たり聞いたり等の方法で利用する人のことを指します。時にはクライアントとも呼ばれ、ネットワークに参加する人たちも含めた総称としてユーザと呼ばれています。
ユーザエージェントとは、HTTPを解釈するプログラムのことで、一般的には Webブラウザを指します。
ユーザエージェントには、テキスト表示やグラフィック表示の視覚系ブラウザや、音声出力や点字出力やテキストのみの非視覚系ブラウザ、検索ロボット、プロキシ等が含まれます。
HTML 4仕様に適合するユーザエージェントとは、この仕様の必須事項として、下記のことを遵守するもののことを指します。
Apple社、IBM社、Microsoft社などが提唱する各国語に対応するために制定された2バイトのコード体系。1993年に ISOで定められ、1995年には、JIS X 0221 として定められています。
今までの文字コードは欧文の1バイト系コードを拡張したものであったため、日本語などの2バイト系コードを処理する場合に特殊な操作が必要でした。そのため、海外で開発されたソフトで日本語がうまく動かないなどいろいろな問題がありましたが、Unicode によりこれらの問題が解消し、欧文も日本語も同じように扱えるようになると期待されています。
現在は Java の標準文字コードや WindowsNT の内部文字コードとして採用されています。
文書中に記述される文章が、例えば明確に違う見出しや段落など、論理的な構造に分けられて区切られた内容を要素と呼びます。
HTMLでは、そうした区切りを明示する開始タグと終了タグの間のすべてを「要素」と呼び、タグに囲まれたコンテンツを、要素内容と呼びます。
インターネットや電子メール、TSS(タイムシェアリングシステム)などの通信サービスの開始の手続きやコマンドを「ログオン」と言います。ログインと呼ぶ場合も多いようです。
また、終了の手続きとコマンドを「ログオフ」になり、ログオンとログオフの間、つまり通信サービスが行われている状態を「セッション」となります。なお、システムによってはログオンを「サインイン」と呼ぶところもあります。
広義には、個人が仕事で使用するコンピュータを指します。しかし一般にワークステーションといった場合には、グラフィックス処理や高度な数値計算など、高性能が要求されるハイエンドコンピュータを指してこう呼ぶことが多いようです。
UNIXなどマルチユーザ、マルチタスクの環境で使われているコンピュータ。通常、ネットワーク環境におかれ、CADやグラフィックスなど、CPUパワーを要求される業務をこなします。
ただし、近年、Pentium、PowerPCなど、パソコン用 CPUの性能が急激に上昇してきたため、ワークステーションとパソコンの処理能力にはそれほど差がなくなっているのが現状です。